モロッコ周遊9日間[2]フェズ編
[期間] 2019年5月17日〜 25日 ※ラマダン期間中
[期間]関西空港→ドバイ経由→カサブランカ空港 (エミュレーツ航空)
[滞在都市]シャウエン→フェズ→メルズーガ→ワルザザード→マラケシュ
[使用写真]全て自ら撮影しておりますので転載厳禁でおねがいします。
こんにちわ。TABmonです。
今回はモロッコ周遊2日間フェズ編です。
1日目シャウエンを朝10時に出発し、約200km先の街フェズへ。
出発して15分で街並みは荒野へと変わります。
ただひたすらの一本道を飛ばす飛ばす。
途中ドライバーのおすすめでオレンジ農園に立ち寄りました。
観光客用ではなく、完全に地元価格の量り売りで大きなオレンジ8個で5DH(日本円で約55円)。観光地ではおそらく10倍の値段をふっかけられます(笑
分厚い皮に包まれたオレンジは乾燥地帯モロッコでは本当に絶品です。
その後、フェズの道中(少し道はそれますが)ヴォルビリス古代遺跡へ。
ここは古代ローマの遺跡でヴォルビリスという名前は古代ベルベル語でキョウチクトウという花木を指すワリリという言葉に由来しています。
ベルベルについては改めて説明いたしますが、モロッコでは現在も人口の30%が先住民族であるベルベル人だと言われています。
昔ローマのコロッセオに行った時のことを思い出しましたが、街中にあるコロッセオと違い、見渡す限り地平線の中に突如現れるヴォルビリスは物凄い存在感を放っていました。
入り口付近にはガイドのモロッコ人が数人いて、ガイドをつけた方がいいと勧誘してきます。当然チップが欲しい人たちなのでここぞとばかりに商売してきますが、必要なければ「No thank you」で去っていきます。
日本人はお金を持っていると思われているので何かを断る度に怪訝そうな顔をされたり、嫌味を言ってきたり、残念なリアクションをされますが一番は気にしないことです。
必要であればお願いしてチップを払う、必要なければきちんと断る、これだけで充分です。
僕はガイドつけませんでしたが歴史的建造物なので、ガイドをつけた方がより楽しめると思います。たぶん50〜100DH(1000円)程度で快く紹介してくれます。
さらにこちらの入り口トイレは本当に驚きました。入るといきなりおじさんが座ってます。基本的にハウマッチ?では答えてくれません。というのが、「とれる人からたくさんとろう」という考え方なのか相場を知らない人からたくさんとれた方がラッキーなのだと思います。
何度かトイレでのチップは払っていたので2DH渡して済みました。
いよいよヴォルビリス古代遺跡を散策です。
日本では珍しい大きなサボテンがたくさん迎え入れてくれます。
いろいろ見ていくとそれぞれ部屋だった箇所や炊事場、お風呂だった場所など生活感を感じられ、興味深い遺跡でした。
ワ○ピースのポーネグリフのようなものもありました(笑
古代ローマの属州だったことを彷彿とさせます。
なんだかヨーロッパに着たような少しお得な気分でヴォルビリスを後にしました。
その後途中高台で休憩しました。絶景です。
ベルベル人がやっているお店があったので寄ってみました。
お気付きの方もいると思いますが全て値札はついておりません(笑)
詳しくはモロッコ周遊9日間 [1]シャウエン編 - TABmon’s blogにて。
その後いよいよ大都市フェズへ。
まず、ドライバーとともにモロッコ伝統の装飾、モザイクタイル工房の見学へ。
フェズには王朝の首都であった歴史から、細かな職人の手仕事が今も残ります。
どのように作られているのか全ての工程を惜しみなく見せてくれました。
裏側からピースをはめていき、コンクリートで固めた後ひっくり返します。
最後まで全貌がわからないところが奥ゆかしくていいですね。
どこか古き良き日本の職人を思い起こすかのような細かい作業を淡々とこなす彼らには感銘を受けました。
全て手作業なので当然高価です。小皿一枚数千円〜数万円、大きなものだと数百万円しますが、フェズ焼きは作りがとても精巧で、世界中にファンがいるらしくお金持ちがたくさん買って行くようです。
お金のない僕はスルーさせていただきました。すみません。
フェズはガイドブックに必ず載っている、大都市で、旧市街(メディナ)の市場は迷路のように入り組んでおり、別世界に迷い込むようなまるでゲームのような世界観を持っています。
現地時間17時ごろ。
今回は旧市街の中にあるリヤドDAR ANEBARに宿泊予定だったので路地を進んでいき、たどり着いたところは何の看板もない普通の家?のような佇まい。
中に通されるとソファがドンとおいてある吹抜け空間とその横に鍵付きの寝室がある素敵な部屋。アンティークだけどどこかヨーロッパとも違うモロッコならではの建築模様。
(モロッコのエキゾチックな建築様式の呼び名は何というのだろう。。)
ウェルカムドリンクでミントティーをいただきました。
フェズでの滞在時間は明日の10時ごろまでだったので早速夜の街を散策しようと外に出ようとしたところ思いもよらないことがおきます。
宿の人間に外出を止められてしまいます。
21時頃までは絶対に外に出るなということです。
詳しく話しを聞いてみると、ラマダンが大きく関係しており、お祈りが終わるまではフェズの旧市街はゴーストタウンと化します。法よりも宗教の力が勝るので警察も関与しない無法地帯が出来上がるそうで薄暗い路地では犯罪が横行するとのこと。
ラマダン中は店も閉まったり、観光客もぐんと減り、犯罪も増えると言われていますが、宿の場所が観光地から少し離れた薄暗いエリアだったのもあり、何度も外出を止められました。
が、出るなと言われるとどうしても出たくなる性格を抑えきれず、宿の人と交渉の末、現地の友達を呼ぶから一緒に行ってくれとガイドを呼んでもらうことに。
とりあえずご飯を食べに外に出ると、人気もなく完全にゴーストタウンと化し、お祈りに参加していない明らかに普通ではない現地人が要所要所に座っているスラム状態。
推察するにお祈りに参加しないドロップアウトしたはみ出し者が存在していて、犯罪に手を染めているようです。
なるほど。納得。
観光客だけでフラフラしているとすぐ強盗に合いそうな異常な雰囲気で、ある種ラマダンの闇を知ることができました。
わずか300m先のレストランまでの道のりでしたが、完全にドラクエ状態でべったりくっついて歩き、ようやく食事を得ることができました。
レストランは客ゼロ。
屋上にあるオープンテラスではビッグモスクとブルーゲートからサイレンのようなお祈りがずっと流れ続けており、不気味な雰囲気のまま優雅に(笑)ディナーを堪能しました。
内容は毎度おなじみのホブスと鶏肉のタジンとブロシェット。
ブロシェットはモロッコの焼き鳥で、このお店では大皿に焼き鳥と生野菜やオリーブが盛り付けられていました。(というか置いてありました笑)
※日本だと未完成だと言われそうな料理でした。。(お店によるのかもしれません)
デザートにフルーツをたくさんいただきました。
フェズも観光客と現地人でメニュー価格が違うという情報も入っていましたが、1人100DHのディナーコースが食べれたので大満足でした。
(観光客用メニューと現地人用メニューの2種類が用意されているらしい)
食事の途中で「これからブルーゲートに行きたい」と伝えたところ「Danger」のひとこと。
早朝散策に切り替えようと思い、帰りもドラクエ状態で素直に宿に戻りました。
翌日早朝からメディナに向かい、市場や迷宮路地を散策。
本当に一度入ると方角も出口も見失う複雑な街。Googleマップは一切通用しませんのでご注意を。
その後ビッグハウスにて朝食をとり、フェズを後にしました。
ちなみにモロッコでオレンジジュースを頼むと決まって搾りたてのものがでてきます。
道中たくさんのオレンジ畑をみましたが、モロッコではオレンジの栽培量がとても多く、ちょっとしたカフェでも搾りたてのオレンジジュースがでてきます。絶品なのでおすすめです。
以上フェズレポートでした。
次回はいよいよメルズーガ砂漠記です。
[行ってみて知ったフェズ]