TABmon’s blog

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フリーランスのグラフィックデザイナーとして、またギタリストとして情報社会を生きていく自由人のブログです。少しでも世の迷える人に有益な情報になればとざっくばらんに綴ります。個人的な見解も多いので、全て正しい情報ではないと思われますが悪しからずm(_ _)m

モロッコ周遊9日間[4]アイット・ベン・ハッドゥ編

[期間] 2019年5月17日〜 25日 ※ラマダン期間中

[期間]関西空港→ドバイ経由→カサブランカ空港 (エミュレーツ航空)

[滞在都市]シャウエン→フェズ→メルズーガ→ワルザザード→マラケシュ 

[貨幣]2019年5月 1モロッコディルハム=11.3円

[使用写真]全て自ら撮影しておりますので転載厳禁でおねがいします。

 

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こんにちわ。TABmonです。

 

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砂漠地帯メルズーガから世界遺産アイット・ベン・ハドゥへ陸路で向かいます。

今日も雲ひとつない晴天です。(モロッコはほとんど雨は降らないそうで)

 

アイット・ベン・ハドゥとは

●場所:マラケシュワルザザートを結ぶ道から少し外れたところ

●詳細:土の城壁で囲まれた要塞都市(カスバ)で原始的な集落

●概要:1987年にユネスコ世界遺産に登録(Ksar of Ait Benhaddou)

 

古い建物や歴史的建造物が大好きなのでとても胸を躍らせながら朝9時ごろメルズーガを出発。途中寄り道しながら目的地へ。

 

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はじめの寄り道は荒野に無数にポコポコ並ぶ奇妙な突起物。

 

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初めの印象は「なんだこれ?」でした。

ドライバー曰くこれは、水を確保するためのポンプシステムだそうです。

確かにモロッコは広大な国でそのほとんどが荒野と砂漠と高原。雨もあまり降らない。

日本とは比べものにならない規模のダムもいくつか道中見たけどどうやって水を確保していたのかその答えがここにありました。

 

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この突起物は全て井戸で昔の人はここから水を組み上げていたそうです。

ここは1200年前からあると言う「地下水道跡」で、この乾燥した土地で水を確保するため、アトラス山脈の水を地下に掘った水道溝でつなぎ、椰子の木で作った管で農地や町に引いた灌漑システム跡だそうです。現在は使われていないが、水道溝は長いものだと200kmほど続いているといわれます。 

※現在もこの仕組みで生活している集落がいくつもあるとのこと。

 

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地下トンネルの水脈までいくつも穴を掘って組み上げていたんですね。

 

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かなり深いので、はた織りのような木枠がついていて、足で漕いで組み上げていたそうです。

 

地下の元水脈トンネルにも降りられるとのことだったので降りてみました。

料金は1人50DH程度だったと思います。

 

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なかなか雰囲気のあるトンネルです。

 

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次にドライバーの好意でノマドの人たちがやってるお店に立ち寄ってくれました。

 

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先住民族ベルベルがやってるお店でサルエルパンツを買いました。

電卓戦争が始まりましたが、あんまり安くしてくれなかったので爆買いはせず(笑)

 

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そんなベルベル人の民族衣装を着させてもらいました。

 

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かなりビビットで砂漠地帯ではとても映えます。

 

その後、トドラ渓谷に立ち寄るべくティンジルという街を通過します。

 

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建物が全部中世のお城みたいでかっこいい。砂の街って感じです。 

 

そんなティンジルからトドラ渓谷へ向かう途中のレストラン「Auberge Restaurant La Petite Gorge」にてお昼ご飯。

 

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渓谷地帯ということもあり、すごい景観です。気持ちのいいところでメニューは変わらずパンとタジンをいただきました。

標高が少し高いのかおだやかでとても気持ちのいい場所でした。

 

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 また、ここにはベルベルのマークがたくさん刻まれています。

 

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これらはティフィナグ文字と呼ばれモロッコアルジェリアなどのサハラ周辺の先住民族ベルベル人の間で話されているベルベル語を表記するのに使用される文字です。ただ、ベルベル人と話したところ文章として何かを伝える文化はなく、どちらかというとマークとして使用されるものという印象を受けました。

 

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その一つを紹介します。
これはベルベル人の旗に用いられているシンボルでImazighen「永久」をあらわします。

 

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こちらがベルベル人の旗です。

これはアマジグウと呼ばれ「高貴」「自由」などの意味が込められております。また色には、海、草木、砂漠の3つの意味があり、それを永久のシンボルが貫くことで「自然との永久的な調和」というメッセージが込められます。

 

 

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そしてトドラ渓谷に到着です。

 

ティネーリから30分ほどのところにある巨大な渓谷は最高300mにも達します。岩壁と岩壁の間はもっとも狭いところで10mしかありません。

 

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 ここはがっつり観光地で、渓谷の横にはたくさんの出店があり、平日でもラマダン中でも賑わっていました。

 

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また、この渓谷の崖をよく見るとところどころハーケンが打ち込まれています。

ぎょっとしました。上の方を見ると登っている人がいるではありませんか。ほぼ90℃(場所によってはそれ以上)に見える断崖絶壁だが、クライマーにとっても聖地のようです。僕は全く無縁なので、ただただ命がいくつあっても足りないように思いました)

 

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その後、ドライバーの家が近いので少し寄りたいとのことだったので(笑)一緒にいきました。かわいいお子さん達が笑顔で迎えてくれました。

(モロッコでは一部の都市で、景観を損ねないように建物のカラーを統一しています。マラケシュのピンクの街並みは有名ですがこのあたりもピンクでした)

 

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その後ワルザザードという町に到着。

 

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タウリルトカスバ

タウリルトカスバからアトラスコーポレーションスタジオに立ち寄りました。

 

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アトラスコーポレーションスタジオ

 

僕の本業はグラフィックデザイナーであり、世界から注目を集める映画製作会社を見られるということで密かに楽しみにしていました。

が、しかし、ここで再びラマダンの脅威を思い知ります。

ラマダン中は営業時間が変更され、既に閉館したとのこと。ドライバーも交渉してくれましたが、関係者も帰っているようでダメの一点張り。

※またここに来る理由ができたということで外から写真だけ撮りました。

 

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、、、かならずリベンジしてやる。。

 

ここからようやく宿に向かいます。

約1時間程度で本日の宿Riad Maktoubへ。

 

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Riad Maktoubは伝統的なアイット・ベン・ハドゥ風の内装で、当時のカスバの生活を体感できる宿です。

 

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屋上テラスからは世界遺産であるアイット・ベン・ハドゥが見える最高のロケーションでした。

 

そんなアイット・ベン・ハドゥに徒歩10分程度で行けるとのことなので早速行ってみました。

 

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いくつかルートがあるのですが細道を進んでいきました。

 

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すると川べりに出ます。

 

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全貌が見えてとてもよかったです。

早速中に入っていきます。

 

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入場料ですが不明です。

無料とも聞いていたのですが、人や時期、時間によって変わっているのか、この日は50DHとられました。翌日早朝にも行ったのですが別入口から入ったところ、そこでは10DHでした(笑)謎は深まります。

 

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中に入り、上がっていくにつれて、どんどんその中での生活や時代背景が想像でき、この世のものとは思えない、まるでゲームの世界に迷い込んだような感覚に包まれました。

さらに、夕方は特におすすめです。

頂上に上がるとほこらのようなものがあり、(後で出きいたところ銀行だったそうです)そこから見える眺望には感動を覚えました。

 

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まるで進◯の巨人の世界です。

アイット・ベン・ハッドゥは僕の一番のお気に入りの場所となりました。