TABmon’s blog

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フリーランスのグラフィックデザイナーとして、またギタリストとして情報社会を生きていく自由人のブログです。少しでも世の迷える人に有益な情報になればとざっくばらんに綴ります。個人的な見解も多いので、全て正しい情報ではないと思われますが悪しからずm(_ _)m

モロッコ周遊9日間[3]メルズーガ編

[期間] 2019年5月17日〜 25日 ※ラマダン期間中

[期間]関西空港→ドバイ経由→カサブランカ空港 (エミュレーツ航空)

[滞在都市]シャウエン→フェズ→メルズーガ→ワルザザード→マラケシュ 

[貨幣]2019年5月 1モロッコディルハム=11.3円

[使用写真]全て自ら撮影しておりますので転載厳禁でおねがいします。

 

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こんにちわ。TABmonです。

 

いよいよフェズからメルズーガへ陸路で出発します。

事前に片道8〜9時間時間はかかると聞いていたのでそこそこ覚悟はしていましたが、座るとすぐ寝れるクセがついてしまったのか割と道中快適でした(笑

あいかわらず車は飛ばすし揺れるのだが段々と心地よくなってきたようで。

 

途中アトラス山脈(モワイヤンアトラス)を越え、イフレンというスイスのような街に降り立ちました。

ここにはモロッコで唯一の私立大学や、国王の別荘などヨーロッパ調の上流階級のエリアで、いわゆる富裕層中心のリゾート地です。

標高も高く、お金持ちの避暑地として高級別荘地も多いようです。

日本でいうところの軽井沢的な?感じでしょうか。

 

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イフレン



 

トイレ休憩がてら軽く散歩してみました。

また、小銭が少なくなってきたのでお菓子屋さんで両替がてらお菓子を購入。

ロッコは何をするにもチップなのですぐに小銭がなくなってしまいます。

 

チップの相場

◯コーヒーやお茶が10DH以下のカフェ→ひとり1DH程度

◯おしゃれカフェ、レストラン、スパ→合計金額の10%程度

◯トイレ→1〜2DH

◯リヤドのポーター(荷物運び)→10〜20DH

◯簡単な道案内→10DH

◯写真を撮ってもらった時→10DH

◯半日ガイド→50DH

◯1日ガイド→100DH

 

 

用事を済ませ、すぐに出発。(一般的なきれいな街並みに興味がないようで笑)

 

ここからは本格的にアトラス山脈を越えます。

ロッコは国のちょうど真ん中あたりにアトラス山脈が横切っており、南と北に分断されています。フェズは北でメルズーガは最南なので、必ずこの山脈を越えねばなりません。

 

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途中ノマドベルベル人や、野生の猿、谷の中にある街などを横目にどんどん南下していきます。

 

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 フェズを出発してから7時間、南の都、エルフードという街に到着。

 

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エルフード

 

ここで四駆に乗り換え、いよいよ砂漠地帯に向かうのだが、

時間があったので、エルフードの観光資源、化石加工の工房見学へ。

 

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工房長が、工房から見える山脈を指差し、あそこからアンモナイト三葉虫の化石が採れるとのこと。

 

エルフードは1917年にフランス軍の駐屯地として造られた町で、道路は碁盤の目のように真っすぐに通っていて、建物もどことなく四角で画一的な印象。サハラ砂漠への入口でもあり、経由地でもあります。
また、500年ほど前、エルフード近辺は海だったそうです。そのため、海の生物の化石が採掘されるんだとか。
というのが周辺は見渡す限りの砂丘地帯。昔は海だったんだんて…なんだか不思議です。だから、アンモナイトやサンゴ、三葉虫の化石などがたくさんとれるようです。
ここでは化石の商品の販売のほか、化石の掘り出し・加工・商品への仕上げなどの全工程を行ってるようで、世界中から観光客が訪れます。

 

 

太古のロマンに胸を躍らせながらいよいよメルズーガに向けて出発です。

ここから1時間ぐらいと聞いていたのですが。

若い青年に運転してもらって徐々に街並は荒野へ。この男もやはり飛ばす飛ばす。

結局40分ぐらいでつきます(笑)

 

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景色はすぐに荒野へと変わります。

何もありません。まるでドラ◯ンボールの世界です。

 

ずっと地平線に近い荒野が続き、とある場所で車を止めると「イエッラ!」と。

※イエラはベルベル語で「さぁ、行こう」旅の道中幾度となく聞きました。

 

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地平線の向こうにサハラ砂漠

 

あたりを見ると、遠くに見えました。

サハラ砂漠です。

まるで山脈のようにこんもりしていますが、茶色いので間違い無いですね。

 

メルズーガは国境付近の街で、砂漠を進むとアルジェリアに行くことができます。 

 

 

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さらに道無き道を進み、本日の宿RIAD MADU到着しました。

 

 

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このあたりではリゾート的なリヤドらしく、すごく気持ちのいい空間。

 

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砂漠を景色にプールまで完備されていて個人的には今回の旅で一番よかったリヤドだと感じてます。

 

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ただ、ラマダン中なので、夕方のチェックインは決まってフロントスタッフも機嫌が悪いです。

朝から飲まず食わずだから気持ちはわかりますが、日本人ではありえない感覚ですね。

ラマダン中の渡航デメリットはこういったちょっとしたところでもあらわれます)

※ただし50円でも100円でもチップを渡すと満面の笑みに変わるのでわかりやすくどこか憎めない(笑)

 

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室内も素敵です。そこらかしこに伝統模様が見られます。内装も最高で、今後の家づくりの参考にしたいなと思いついつい写真をいっぱいとってしまいました。

 

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このリヤドのロゴのモチーフはベルベルの紋章で「ファティマの手」といい、簡単にいうとお守りのようなものです。

イスラム教において、最後の預言者となったムハンマドの娘の一人の名前が、ファティマであり、ここから「ファティマの手」という名前がつけられました。信仰する人々は、イスラム教徒やベルベル人だけではなく、多くのユダヤ教徒の間でも、広く受け入れられているそうです。 

 

夜は中庭でディナー。

ここではアルコールも取り扱っていました。(といってもビールぐらいでしたが。)

 

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前菜から始まり、鶏肉のタジン鍋をいただいた後大皿いっぱいのフルーツがでてきたので、部屋に持って帰りました。一応伺いをたてたところ問題ないとのことでしたので。

 

その後リヤドの周りを散歩しました。

あたりは地平線、空には満天の星空。本当に砂漠にきたのだなと改めて実感しました。

 

翌日早朝4時。

サンライズを見に行くとのことで、現地のラクダ使いベルベル人ラクダとともに宿まで迎えにきてくれました。

 

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暗闇で見るとストールでぐるぐる巻きのおじさんは最高に怪しかったです(笑)

あまり英語が話せないのか口数も少なく愛想笑いがかわいらしい方でした。

 

 

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ラクダに乗ってサハラ砂漠へ。

サンライズスポットにつくとおじさんは砂漠で寝はじめました。※上記の写真小さくおじさんが転がっています(笑)

 

ラクダは初乗りでしたが、バイクでいうところのサスゼロ状態で変なところが痛くなるような乗り心地。いちお観光客用のシートをつけてはくれていますが腰の悪い人にはきついかもしれません。かませるようのクッションを持参すると楽です。

 

また、必ず必要なのがストールです。

頭から足の先まで砂まみれになるとのことだったので初日のシャウエンで購入していたものを装着。(ただ、この日無風で天候もよく、結局必要ありませんでした)

カメラ等の電子機器もテープなどでメバリをする必要があるとの前情報だったので携帯も防水の密閉ストラップに入れ、首から下げてました。ラクダに乗っている時、掴んでおかないと振り落とされそうになるので手荷物は無い方がいいです。

 

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サハラ砂漠

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サンライズを堪能し、この空気感を日本にいる友人にも共有したいという思いから、砂を持って帰ることにしました。

後日談となりますがお土産に渡すととても喜ばれました。瓶は100均などで購入。

 

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もって帰る場合あらかじめ密閉できる袋を用意しておくことをおすすめします。

また、国によっては持ち出せないケースもあるようですがモロッコは大丈夫でした。※土はダメです。

 

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その後、ラクダ使いのおじさんがおもむろに商売を始めてきました。

気恥ずかしそうに商品を並べていく姿は思わず買ってしまいそうになります。

 

ロッコでは、だいたい何かをオプション的に人にお願いして連れていってもらったり、案内してもらったりするとセットで物を売ろうとしてきます。

少し慣れ始めていたので抵抗はありませんでしたし、向こうも良かれと思ってやっているので話ぐらいは聞いてあげると喜ばれます。

 

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ラクダ使いのおじさん

 

そのままラクダでリヤドに戻り、ゆったりと進む時間を堪能しました。

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以上メルズーガ編でした。

 

次回は世界遺産アイット・ベン・ハッドゥ編です。

 

[行ってみて知ったサハラ砂漠

  • ラマダン中の夕方のチェックインは店員が不機嫌
  • ストールは必須。エルフード以降買う場所はないので事前に準備を。
  • ラクダ使いも商売上手。
  • ラクダは乗り心地悪い
  • サンライズやサンセット、星空など、自然界の美しさが現地人にとっての一番の贅沢
  • 砂漠の砂は持って帰れる
  • ロッコの他の場所でメルズーガのことを話すとみんな喜ぶ。(日本の沖縄のようにみんなが大好きな場所のよう)